天下一家の会 1/2


岐阜県では有名な廃墟になるため、今さらサイトで取り上げるのもどうかと思ったが、火災後の状況を載せることにした。
天下一家の会というのは、1967年に内村健一氏が個人で興した無限連鎖講、いわゆるネズミ講を目的とした団体のこと。
相互経済協力会や親しき友の会など、複数のネズミ講を運営していた。
1971年に摘発されたが、内村氏は裁判の間にも新たなネズミ講を次々と設立し、宗教法人も立ち上げた。
当時はネズミ講を取り締まる法律がなく、内村は脱税容疑で有罪判決を受けた。
これを”天下一家の会事件”といい、日本最大のネズミ講事件として大きな注目を集めた。
また、この事件をきっかけにネズミ講を取り締まる”無限連鎖講の防止に関する法律”が制定された。
その後、内村は参議院選挙に立候補するが落選、1995年に持病で亡くなり、波乱の人生に幕を下ろした。
そんな天下一家の会の道場が、岐阜にあった。



歴史的な場所だったが、なぜか心霊スポット化してしまい、心無い者に放火されてしまった。



かなり広範囲に燃えてしまい、空き地となった片隅には燃えた木材が転がっていた。



だが、少し奥に入ると、残っている建物もたくさん見えてくる。



廃墟化して数十年が経っていることと、人為的な破壊というダブルパンチによって、損傷が激しい。



壁が・・・



少し宗教の道場らしくなってきた。



なかなか和風な造り。



風通しが必要以上に良くなっている。



高い縁側。



廊下も、破壊の限りが尽くされていた。



天下一家の会2/2 へつづく