ギャラクシー・リゾート(後編)


色々な迂回ルートを試みたものの、いずれも失敗。
時間だけが悪戯に過ぎていきます。
しかし、だからこそ、あのマンションもリゾート施設の一部だと確信できました。
どうやっても行く道が無いマンションなんて、有り得ませんから。





仕方なくテニスをしている人が帰り始めた頃合を見計らい、施設内の別ルートで侵入を開始。
といっても、どう考えてもバレバレ。テニスコート1面隔てただけですので・・・
関係者みたいな顔をして通りすがれば何とかなりましたが、リスクの伴うアプローチでした。



うおっしゃーーー!やっぱり物件だった!
巨大物件を発見して嬉しい反面、この入り口が意外と難関でした。
クモの巣と、その他生物との闘いが。
小雨という天候が、より状況を悪くしています。
こういう時は、「一人で来るんじゃなかった(´・ω・`)」と弱気にもなりますが、
複数で来ていれば、侵入がより難しくなるのも事実。
やっぱり、一人が一番動きやすいんですよ。そう思うことにしましょう。



改めて見てみると、こう・・・何なんでしょう、
雨に濡れた無機質なコンクリートと、十字架のような模様・・・
なんか、ヤだ・・・



通路にドアすら見えず、えらく無機質。そして、真新しい。
ペンション等も新しく見えたので、恐らく、物件化して一年も経っていないのではないでしょうか。



無機質な通路から横に入ったところにドア。
ちゃんと鍵がかかっていて、入ることはできませんでした。
こんなに狭い通路で、消防法とかは大丈夫なんでしょうか。
もっとも、今となっては心配してもしょうがないですが。






建物中央付近の吹き抜け。
画像では伝わらないのですが、ものすんごく天井が高いです。
内部もクモの巣いっぱで、薄暗く、漏れた雨水がしたたってくるとはいえ、
建物は新しいし、すぐ近くではテニスをしてる人たちがいるのに、なんか・・・
心霊系は一切信じていないので、どんな廃墟でも夜間に一人で行っても平気なんですが。
ここは、なんか気が重いんですよねぇ。雨のせいかな
今日のところは上層階はやめて、早々に撤収することにします。



この入り口からならクモの巣地獄にならずに済みますが、テニスコートのド真ん前。
ここから出たら、テニスの人たちと会話せずには帰れません。帰りも楽はできません。



来た道を戻り、同じ階段を降りていきます。
十字架の模様と、窓の開いた部屋。ヤな感じですねぇ。
ちなみに、唯一窓の開いていたこの部屋は、管理人の部屋でした。
といっても、今は誰も住んでませんが。たぶん。



この後、コソコソと帰路に着きました。
車に戻ると、体のあちこちにクモの巣が付いていました。
そして、変な汗をいっぱいかいていました。
今度来る時は、クモのいないシーズンの、晴れた日にしよう・・・