廃寺1


岐阜県内のとある集落の外れに存在する廃寺。
この廃寺のことは、以前、TEAM酷道の新年会にも来てくれた青葉さんから教えていただいた。
もしも教えてもらわなければ、一生行き着くことはなかっただろう。
なお、今回得られた所在地のパターンをヒントに探索したところ、まだまだ廃寺が見つかりそうな予感がする。
廃墟の呼称を伏字にするのは味気なくて嫌いなので、発見順にナンバーを振ってみることにした。
今回が、その記念すべきトップバッターだ。




早朝、日の出と共に廃寺を訪れた。



いい感じの廃れ具合だ。廃墟の熟成度合いの好みは人によってマチマチだが、私は腐りかけギリギリが大好物。
ピカピカの状態をよしとする人もいるけど、好き嫌い以前に、危ない。
屋根が抜けていても、家全全体が傾いていても、藪に覆われていても、夜になると電気が灯っていることがある。
何日間かかけて、夜間訪問を含めて事前調査を徹底しないと、空き巣になりかねない。



この廃れっぷりなのに、玄関はきっちり開いていた。



竹が建物を侵食しつつある。



内部は、人為的に荒らされた形跡はないが、自然に廃れ果てていた。



入ってまず正面に見えるのが、このお寺ならではの光景。



それにしても、布団かなにかの綿が、室内中に散乱している。



昔懐かしいガチャガチャテレビ。



必要なものはきっちり持ち出されていて、少し安心した。



本山である寺を示す札が掲示されていた。



仏像や宗教用具は綺麗に持ち出されていて、それなりの手続きを踏んで廃墟になったお寺のようだ。
残留物が少ないのは、廃墟マニアにとって面白みに欠けるが、今回はお寺だけに、残留物が少なくて安心した。
時間はまだ午前6時。
もう少し付近を流しながら廃墟を探しつつ、帰宅しよう。