料理旅館 宝○閣





岐阜県の寂れた温泉地。かつては温泉街として賑わっていたが、今となっては面影もない。



複数の旅館が営業をやめ、ひっそりと朽ち果てようとしている。



どれも賞味期限切れ間近。



あいにくの雨のなか、お土産物屋の脇を進む。



木製の一升瓶のケースが置かれていた。



どうやらラジュウム温泉だったらしい。発音しにくい・・・



石垣の上に築かれた、平屋建ての旅館。



ちょっとお邪魔します。



渡り廊下。



通路はボロボロ。



中はグシャグシャ。



かつて温泉街だった場所で、今も1軒の旅館だけが営業を続けているが、温泉の文字は無い。
湯を守りきれなかったようだ。



自然崩壊によって屋根の半分近くが消失し、瓦礫の山になってしまう日も近いだろう。



岐阜県をはじめ、全国各地には廃れてしまった温泉地がごまんとある。
温泉地に行けば必ず廃墟があるように、温泉街全てが廃墟になってしまっている場所も少なくない。
廃墟を趣味とする者として矛盾するかもしれないが、こうした現状は残念に思う。