神岡鉱山 円山お散歩 2/2








軽く済ませるつもりが、既に4時間以上歩き続けている。
だが、そのおかげで、栃洞の鉱員住宅が見下ろせる絶好のポイントが見つかった。



見慣れた鉱員住宅ではあるが、ここから見下ろすのは初めてだ。



そろそろ戻りたくなってきたが、あのズリ山の蛇腹地獄は絶対に戻りたくない。
栃洞はすぐ下に見えているので、この斜面さえ下ることが出来れば、1時間はショートカットできる。



今歩いている道の上も、ズリ山になっていた。



ここなら下れるかな。



いや、無理でした。ごめんなさい。



なんだか、どんどんと荒涼とした光景になってきた。



そして、つに十二山まで来てしまった。
幸いこの日は休みのようで、誰もいなかった。



だいたいの現在地は把握しているが、地形が険しくて、思う方向になかなか進めない。



最終的には、やはりここを下るしかなかった。



幾つかの急斜面を滑り落ちてゆくと、ようやく見覚えのある施設が見えてきた。



歩き続けること6時間で、ようやくフィナーレ。
画像の赤い矢印が、歩いてきた「道」。



山奥にも遅い春が訪れていたので、南平の鉱員住宅に立ち寄ってから帰路に着いた。