神岡鉱山散策
何度訪れても謎の尽きない神岡鉱山。
栃洞地区から少し打保側に離れた山中、地図上では無数の道が走っている。
そのうちの一つの道をゆけば、カミサイの工場が稼動している。
このカミサイを中心に複数の道が交わっているが、地図だけでは地形がよく分からなかった。
それで今回は、この地区に的を絞って徒歩で散策してみた。
カミサイに至る道から栃洞を眺める。実に鉱山らしい山だ。
その山肌には道らしきものが見える。あの道を歩きたい。
しかし、この先は工場が稼動しているため、立ち入ることはできない。
工場内をまともに横断すれば行けるのだが、さすがにそれは出来ない。
大きく迂回して、栃洞地区からのアプローチを試みる。
しかし!県道から栃洞に向かうメインルートで土砂崩れ!
これは、完全にアウトだ。今年は本当に土砂崩れが多い。
仕方なく、あまり使いたくはないサブルートで栃洞に入った。
途中にある立坑からは、白煙が立ち上っていた。
強いケミカル臭もあり、ただの水蒸気ではなかった。
以前は鉱業廃棄物最終処分場として使われていたようだが、
現在は何か事業が行われているのだろうか。謎が多い・・・
もう一つの立坑のそばには、地震研究用と思われる装置が設置されていた。
れっきとした道は無くなり、急斜面を徒歩で下り立坑に近づく。
こんな山奥で、大きな口を開けて人を待ち構えているようにすら感じる。
以前は道であったのだろうが、今は獣道と化している。
地図上では、ここも「道」として繋がっているのだが・・・
少し歩くと、まともなダート路にぶつかった。
この道には覚えがあった。
栃洞へのサブルートから分岐する道を進んだ場所だった。
画像左手にも道が続いていて、最も廃れた雰囲気を醸し出している。
躊躇無く左へ進んだ。明らかに廃道と化している道だった。
石がゴロゴロ、草木がガサガサした道を進む。
あの、鉱山らしい山肌を、いま歩いている。
コンクリ舗装が波打っていて、到底車で走ることは出来ない。
当時は、トラックがこの道を行き交っていたのだろう。
コンクリとはいえ舗装されていたということは、主要な道だったに違いない。
鉱山の山の中に入っていく道で、舗装路なんてそうは無いからだ。
石がゴロゴロしていて、落石もしょっちゅうだろう。
そのためか、石垣が組まれていた。
このまま進むとカミサイに突入してしまう。
この道こそが、最初の画像で眺めていた道だった。
頭の中で地図を確認して、引き返した。
前に行ったことのある坑口まで歩いてみた。
頭の中の断片的な地図が、徐々につながってきた。
広大なズリの山。
道から外れ、山の中を歩いていると骨を発見!!!
この形、この大きさ・・・まさか・・・
いや、そんな筈は無いと思いつつも、気になってしまった。
以前、ズリ山の中で真新しい包丁を発見したこともあった。
色んな意味でミステリアスな神岡鉱山だ。