神岡鉱山 大津山鉱区【その先へ】 〜後編〜







この先にあるのかないのかさえ分からないものを求めて、進み続ける。
前回の訪問時よりも草が枯れていて、少しは歩きやすい。
歩きにくいことは間違いないのだが・・・



ずっと足元には2本のレールがあるが草で覆われているため、こうして見える箇所は少ない。



選鉱跡から随分歩いてきた。
少し開けた場所に出た。
車止めと架線の絶縁体のような物が落ちている。
そろそろじゃないかという雰囲気が漂う。



そして、ついに!!
目的のものを発見。
自然と、歩調が速まる。



すっかり廃れた軌道跡を辿り、山奥にある坑口。
かなり有り得ないシチュエーションだ。



場所が場所だけに、無理はできない。
ヘルメットを装着し、少しだけ入ることにした。



坑内は軽く浸水していて、湿度が高い。



坑道内は鉄の波板で覆われているが、こんなのは気休めにすぎない。
所々、こんなに少量の土砂でも鉄板を突き破り、落ちてきている。
本格的な落盤となれば、何の支えにもならないのは明白。



すると、かなり大規模に土砂が崩れていた。



天井の木材もへし折られている。
簡単に越えられるが、この状況で無理は禁物。
わずかな坑道の崩壊が命取りになる。
それに、この先から本格的な素掘りの坑道になるようだ。
神岡ほど大規模な鉱山で、本当の廃坑に迷い込んだら勝ち目はない。
ここでおとなしく引き返した。



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