自然に包まれるコンクリートの建物たち。
幻想的な風景を目にして、今の時期に来て良かったと思った。
コンクリートの建物から、木が生えている。
人工と自然の融合を見ているような気がした。
ところが、ここでもたまに工事の車が通る。
その度に、建物の中に隠れた。車が完全に見えなくなるまで。
「また来る時まで残っているんだぞ」
そう言い残し、我々は神岡鉱山をあとにした。