神岡鉱山 栃洞鉱区 〜その5〜






息を整えて、気を取り直して鉱山住宅へと向かう。




自然に包まれるコンクリートの建物たち。

幻想的な風景を目にして、今の時期に来て良かったと思った。




コンクリートの建物から、木が生えている。

人工と自然の融合を見ているような気がした。




ところが、ここでもたまに工事の車が通る。

その度に、建物の中に隠れた。車が完全に見えなくなるまで。




「また来る時まで残っているんだぞ」

そう言い残し、我々は神岡鉱山をあとにした。














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