神岡鉱山 栃洞2012 3/3
次に訪れた時には、また冬がはじまろうとしていた。
日の出前に訪れると、雲海が出来ていた。
このような雲海は、地元の人でもめったに見られないという。
早起きは三文の得というのが実感できた。
この日は、久しぶりにナベトロが見たくなってここに来た。
ターンテーブルで複数の線路が平面に交錯している。
見上げれば、事務所。
谷を覆っていた雲が消えかかっていて、雲を境に上が冬、下が秋になっている。
記録をやめた時。
鹿間選鉱と茂住選鉱が略されている。
住宅にまとわりついていた草が枯れ、コンクリートがすっきり見える。
廊下と窓の形が特徴的だ。
木造社宅も、こんなにも丸見えになっていた。
これから本格的な雪のシーズンを迎える。
一度崩れると芋ずる式に崩れはじめるため、栃洞選鉱場の賞味期限は、そう長くはないだろう。
ただ、何でも腐りかけが一番美味しい。
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