神岡鉱山 真冬の栃洞


通いはじめてから15年ほどになる神岡鉱山。
50回ぐらい訪れているが、まだまだ見ていない箇所も多い。
前にも書いたが、日本の鉱山や炭鉱の廃墟を記録するのは今しかできないので、神岡鉱山についても少しでも多く記録しておきたい。
そんな思いから、まだ見ぬ景色を求めて、これまで避けてきた厳冬にあえて訪れてみた。




向かう道中からして、既にアルペンルートのようになっている。



雪だらけで、夏の景色とは全く違っている。



この状態で可能な範囲で探索しようと、今回は社宅だけにしておくことにした。


近づくのもままならない。



接近して中を覗き込んでみる。えらいことである。



室内だというのに、吹き込んだ雪が1mほど積もっていた。



これでは、とても生活できない。



このストーブだけでは、この寒さに全く勝てる気がしない。



栃洞地区の雪深さを、改めて実感する光景だ。



とりあえず、上の階を目指そう。



廊下にまでこの積雪では、ドアも開けられない。



窓部屋は特に吹き貯まっている。



屋内の奥まった壁だというのに、着雪している。どんだけ吹雪くのか。



いや〜階段が全く見えないし、どうやって上ろう・・・



階段は無視して、上り坂だと思って上るしかない。



上階だというのに、屋内は積雪。



どの階も雪・雪・雪・・・



屋上に出られる建物を選んで入ったので、見晴しを求めて最上階を目指す。



屋上になど、出られるはずがなかった。



4階からの眺めで我慢して、今日は帰ることにしよう。



※現在、栃洞地区では立ち入りの管理が厳密化されており、無許可での侵入は禁止されています。
 事業者による巡回と警察によるパトロールが日祭日を含めて毎日複数回実施されています。
 そのほかにも、資材置き場が敷地内にあり、こちらの関係でも関係者の出入りが毎日あります。
 一昨年から複数の検挙者も出ており、初犯であっても起訴され、裁判で有罪が確定している状況です。
 栃洞地区への無許可での立ち入りは、全くもってお勧めできません。
 なお、立ち入りの許可についてはこれまでに例がなく、NHKの撮影や文化庁の調査であっても許可されなかった経緯があります。



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