春日鉱山 白河鉱区


ある休日、ふと早朝に目覚めた。
一度起きてしまうと、何だか寝るのが惜しくなってしまう。
日が出るかどうかという時間、早朝のドライブに出かけた。



早朝は、空気が澄んでいて気持ちいい。
それに、雑音も無い。
昼間と比べると、音の聞こえ方がまるで違う。
山の中を散々走った帰り道、ここ白河鉱区へ立ち寄った。
ちなみに、「白河」と書いて「しらっこ」と読むようだ。
ちょっぴりお茶目。



少し登ると、トロッコがいる。



蜘蛛の巣が張っているが、古びた感は無い。
それもそのはず、ここ白河鉱区は、今も現役で稼動している、らしい。
鉱石マニアの人の話では、月に1度か数ヶ月に1度ぐらいのペースで、
ドロマイトを採掘しているとのこと。ドロマイトとは非常に純度の高い石灰石のことで、
最近ではサプリメントとしても売られている。
春日鉱山は全て石灰石の鉱山で、経営会社は今も別の場所で石灰石を採掘している。



ここ白河鉱区には2つの坑口があり、片方が生きている。
こちらの方が、現役のようだ。









もう一つの坑口は閉鎖され、それに至るレールは錆びている。



錆びたレールの先には、トロッコが鎮座していた。
かつてはドロマイトを運んでいたトロッコが、緑に飲み込まれている。



閉鎖された坑口。
重い鉄の扉で、閉ざされている。

爽やかな朝日を浴びて、足元では、ドロマイトの結晶が白く輝いていた。



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