亜炭鉱跡


最近の週末は、頻繁に可児市に来ています。
TEAM酷道と相互リンクしていただいてる 「可児裏スポット調査隊」 さんの影響によるところが大きいのですが。 この日は、亜炭鉱跡を訪ねてみました。
そして・・・

ちなみに、亜炭とは、石炭の炭化しきっていないもので、石炭に比べて発熱量は低くなります。
戦時中に不足した石炭の代用燃料として、乱掘されました。
現在では、国内での亜炭採掘は殆ど行われていません。




まずは、道路沿いにある工場だったっぽいたてものです。



機械類は一切無く、かなり荒れ果てています。



鉱物を貯め置くベースだったとおぼしき場所。
こちらも崩壊し、原形を留めていませんでした。



そして、山の上を見れば、建物が。



あっちにも、こっちにも。
色んな建物が点在しています。
問題は、アプローチの仕方なんですが・・・



唯一の階段は、密度の濃い草に覆われて不可能な状態。
別の方法を探します。



すぐ横には墓地があり、ここから上がれば、行けるかもしれません。
しかし、この判断が重大な結果に・・・



途中、朽ち果てかけたお地蔵様がありました。
なんだか、雰囲気がおかしくなってきます。



こ、これは・・・
木製の墓標が朽ちて倒れているではありませんか!
「墓の物件」はマズいですよ、ええ。
しかも、目的地には辿り着けませんでした。
引き返して、さらに別のルートを散策します。



山の裏側に回りこみ、斜面を登りました。
もちろん、獣道すらありませんので、「山に入る」状態です。
かなり入ったところで、ようやく件の建物が見えてきました。



それにしても、草が深い!深すぎます!
冬場で草が枯れてるとはいえ、膝上まで埋まります。
地面が全く見えないため、下手に一歩を踏み出そうものなら落とし穴にはまります。
なかなか身動きが取れず、1m進むのが一苦労です。
可児裏のノエルさんは、よくこんな状態で内部調査できたものだと、ひどく関心しました。



そして、これが入りたかった物件なのですが・・・
これは無理だと、諦めました。
日没が迫っていたこともありましたが、草が無理です。
強行して行くとすれば、この距離でどれだけ時間がかかることか。
リベンジを心に誓い、失意の帰路につきました。