松尾鉱山 2/2
大浴場は、雪に埋もれていた。
鉱山で働く男達にとって、風呂は至福のひと時だった。
風呂場からの眺め。
外に出て、煙突の脇を抜ける。
すると、そこに学校があった。
その名も、松尾鉱山中学校。
窓にはガラスが残っていて、比較的状態が良い。
まずは体育館にお邪魔した。
無数のBB弾を被弾して破壊されたオルガン。
赤く塗られた壁には、なぜかマネキンが居座っていた。
続いて、校舎へ入ってゆく。
鉱員住宅とは対照的に、学校は落書きが多く、荒らされている。
学校のベッド・ルーム。
ひと通り見たところで、引き上げることにした。
遠く離れた東北の鉱山跡を2軒回っていると、行きつけの神岡鉱山が恋しくなってしまった。
これから向かえば、明日の日の出には神岡に着けるだろうか。