尾去沢鉱山 2/2





現役施設の中に存在する巨大なシックナー。



ようやく、メインの建物に辿りついた。



天井からは石灰分が伸びて、ツララのようになっている。



崩壊も激しい。



いい色をしたカラミ煉瓦の階段が目を引く。
これを見て、ここが銅山であったことを思い出した。



これだけの年月を経てもほぼ原型を留めているのは、カラミだからだろう。



所々に、銅の錆も浮いている。



煙突内を探索し、遺構を後にした。



この後、隣接する鉱山資料館と観光坑道を見学した。
往時の姿を知る上で、とてもありがたい施設だ。
廃墟や遺構と観光坑道を一体化したような観光があってもいいと思うのだが、廃墟をそのままの状態で観光地化するのは、軍艦島の例のように難しい。
ただ、崩壊し、取り壊され、完全に消えてしまうよりかは、多少手を加えてでも残っている方がはるかにいいと思う。
続いて、近くにある岩手県の松尾鉱山に向かった。