白滝鉱山 3/3








次に来たのは、選鉱場の跡に建物を再現した資料館だ。



トロッコを見ると、ついつい構造や銘盤が気になってしまう。



資料館といっても常時開放されている訳ではなく、常に閉まっている。
今回、同行していた放送局さんに許可を取ってもらい、鍵を借りて中に入った。
中はくもの巣が張り、かび臭く、長い間開放されていなかったようだ。
こんなに立派なハコモノなのに、勿体無い。



ここ白滝鉱山には選鉱場があっても精錬所はなかった。
選鉱された鉱石は索道でなんと瀬戸内海まで運ばれていた。



そして、川之江から船積みされて大分まで運ばれていたのだ。
まさか、高知で採れた鉱石が愛媛を経て大分で精錬されていたとは、驚きだ。



資料館を出ると、周辺のトロッコ軌道跡を検索する。
怪しげな入口もあったが、地震の研究に活用されていた。



獣道で山を登っていくと、軌道跡があった。
軌道跡を進むと坑口があるに違いない。



この滝の流れにより、軌道跡は完全に流されていた。
5メートルほどの崩落区間を越えなければ、坑口に辿り着けない。
ここを越えればすぐそこだというのに、悔しい。



いつかリベンジしてやろうと思い、今日のところは引き下がることにした。
色々と時間も押していたため、今週の探索はここまでとし、一旦岐阜へ帰る。
来週も近くまで来るが、とても立ち寄る時間は無さそうだ。
いつかまた、きっと。白滝鉱山。