宝谷鉱山


岐阜県山県市にあったドロマイトの鉱山。
岐阜市街地からも、比較的近い。
金属鉱山ほどの派手さはないが、鉱山跡のなかに遊歩道が設置されていて、合法的に見学できるのが嬉しい。
夕方に思い立ち、ふらっと出かけてみた。






決して広くない道を走っていると、目を引くコンクリートが見えてきた。



最初にここを発見した時も、たまたまドライブしていてこれを見かけたのだった。



階段を上る。ここは普通に入ってよいと書かれている。



先ほどのコンクリート、上から見るとシックナーのように見える。



鉱山跡の敷地内を縦断するように、遊歩道が設置されている。なんて親切なんだ。



この遊歩道から、鉱山跡の痕跡を見学することができる。



一部のマニアの方のために、廃電柱。



夏になると藪に覆われて大変なことになりそうだが、この遊歩道は本当にありがたい。



きちんとした遊歩道がなくなり、山に少し登ると、廃線跡が!



その先には、完全に閉塞された坑口があった。



排水処理のための施設は、一応稼働しているようだ。



山の上のほうにも何かありそうだ。あとで行ってみよう。



線路跡をたどったが、これといった発見はなかった。



山に登って行くと、段々畑のようになっていた。住宅もあったのだろう。



ドロマイト鉱山らしく、石灰石がたくさん転がっている。



山を下り、遺構の方へと近づいてみる。
(後にこの先が立入禁止だと気付くので、入らないで下さいね。)



こちらにもう一つの坑口跡があった。やはり完全閉塞されている。



ドロマイトを坑内で掘って、トロッコに積んで搬出、ここでホッパに落としていたのだろう。



山の斜面に、何やら真新しい石柱が見える。



なんと、神社の跡だった。美山(みやま)神社がここにあったらしい。



よく見ると、これは鳥居の残骸のようだ。



坑口から伸びるレール。レールが残っていると嬉しい。



落とし穴を塞ぐのにも、古レールが使われていた。
ここから出る時、落ち葉に埋もれていた立入禁止の札を発見した。
すいませんすいませんと言いながら、札を見えるように置き直した。



日も暮れてきたので、ぼちぼち退散しよう。
小ぶりで遺構は少ないが、遊歩道から見学できるしアクセスも容易で、いい鉱山跡だ。
また今後もぼちぼち訪問することになりそうだ。



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