エロ本小屋新章 〜その真実に迫る〜 4/4






酷い道をノンストップで駆け抜けて、なんとか旧エロ本小屋に到着。
新エロ本小屋と違って、外観はいい雰囲気の廃屋のように見える。






早速、内部へ踏み込む。



残流物もあるが、どれもボロボロだ。意外とエロ本は少ないように思える。
アドレスV100さんによると、以前はもっと大量に散らばっていたらしい。
彼がしばらく出入りしていないと、すぐに吹き飛ばされたり色あせてしまっている。



ここは通常の「廃屋」としても、ある程度楽しめそうだ。



ウェブページをプリントし、切り取った残骸が残されていた。
2003年12月 恐らくこの時期をもって、ここはアジトでは無くなったようだ。
道が荒れ、彼の普通乗用車だと、ここまでたどり着けなくなったのだろう。
エロ本の類はどれも古く、色あせている。



建物自体も長年風雨にさらされて、かなり痛んでいる。
床板も、もうイッちゃうというより、イッちゃっている。



こうした文章を切り取ってるのが、彼の凄いところだ。
下手な画像よりも、猟奇さが感じられる。



最近の切れ端の中では全く見られない、洋物があった。



押入れの上段を覗き込む。
かなり細かく切り刻まれた破片があった。



窓の外には、最近吹き飛ばされたと思われる破片が散乱していた。
こうしたものは、1ヶ月も経たないうちに、自然に還ってゆく。



ここにも、白色のストッキングがあった。
彼の好みは、肌色でも黒でもなく、白らしい。



外から眺めても、若干の異様さというか、猟奇さが伝わってくる。



最後に、今回情報を提供していただき、全面的にご協力をいただいたアドレスV100さん。
旧エロ本小屋をバックに、スクーターのヘルメットでポーズを決める。



エロ本小屋の観察を始めて3年。
小屋管理者の人物像が、何となくつかめた気がした。
コンビニ弁当にミルクコーヒー、そして大量のエロ本とハサミを持参してやってくる。
そして、山中で1晩を明かし、その間ずっとエロ本を切り刻み続ける。
それが彼にとって、至福のひとときなのだろう。
エンジンを止めて、時には車外で黙々と作業をするため、冬は使い捨てカイロ、夏は電池式の扇風機と蚊除けを使う。
切り刻んだ後の破片には興味がないようで、山中や廃屋内に適当に投棄する。
彼が好きなのはエロ本ではなく、エロ本を切り刻むという行為そのもの、ということだ。
彼の素性が分かれば分かるほど、その猟奇的な嗜好が明らかになる。
だがその反面、そう怖い人でもないような、悪い人ではないような感覚も沸いてくる。
今までは全くの空想の中でしか存在しなかった彼の、人間性の一部が垣間見えたからかもしれない。
実体のある人間よりも、実体の無い人間の方が、はるかに恐い。

今回の調査で、彼の行動範囲の広さと切り刻むことへの執念、継続性が明らかになった。
彼との直接対談こそ実現しなかったものの、収穫は大きかった。
これはひとえに、アドレスV100さんにご協力いただいたおかげだ。
今後もそれぞれ観察を続けていこうということと、合同調査も実施しようという話をして、二人は解散した。