「エロ山」4年目の真実 6





さらに緻密に捜索を行う一同。
3日前の画像の、②三洋堂書店の袋、③カフェオレのペットボトル、⑤有名メーカーの箱ティッシュが次々と見つかる。
この3点は今までも度々見られたもので、ここで発見したからといって、さして珍しいものではない。
これだけの物証と日付の関係から考えて、3日前のブツに間違いない。
しかし・・・あと一打、もうちょっと何か出てこないか、考えながら捜索を続ける。



「ありました〜!」
興奮して叫ぶアドレスV100の視線の先には、ファンタグレープフルーツのペットボトルがあった。
「珍しくファンタグレープフルーツなんか飲んでたから、よく覚えてます。間違いないですよ!」
ついに、待っていたものが出てきた気がした。



そして、ついに①の漫画週刊誌も発見された。
物証は出きった。やれるだけのことはやった。
心地よい徒労感に包まれながら、なおも山の斜面の捜索を続けた。



尿道セメダイン詰めの刑・・・
これ、本当にやったら一時的なことで済まなさそうだ。
う〜ん、これはやりたくない。
世の中には、色々な性癖の人がいる。



アナルレインボーの空き箱が落ちていた。
玩具系は、なぜかアナル関係が多い。



そして、また衝撃的なものを発見してしまった。
「アナルヴァージン」(中古)えっ、中古!!?
980円はお値打ちかもしれないが、中古は、ちょっと。
オチが見つかったところで、ここの捜索は切り上げた。
本日の目標を達成することができ、意気揚々と現場を後にする。



ポイント「ポリバケツ」でも、切れ端が増加していた。
こちらは、恐らく一週間から10日ぐらい経っている。
山の中でエロ本の切れ端に群がる男たち。



さらに進んで、大きく回りこんでエロ本小屋に戻る途中、ユウジがブラジャーを発見!



場所も場所だけに、「彼」との関連性は不透明だが、とりあえず記念撮影しておく。



さらに、近くの木陰からかぶり物まで発見された。
あまり綺麗な状態ではなかったが、アドレスV100が果敢に挑戦。
翌日、唇付近を中心に、顔がかぶれたそうだ。
道端に落ちているかぶり物を、不用意にかぶるのはよくない。
みなさんも、ぜひそれだけは気をつけていただきたい。



今回の捜索を含め、長年にわたる探索の結果、「彼」について様々なことが分かった。
出没日時、行動パターンもある程度読めるようになった。
そして、日常会話を交わすまでになった。
しかし、「彼」について、多くは公表しない。
なぜなら、今後も調査を続けたい。
そのためには、「彼」の行動が継続されなければならない。
そして何よりも、「彼」を追い詰めたくない。
むしろ、仲良くなりたい。
この4年間でエロ本小屋の調査は、こうした変貌を遂げた。

また、調査を通して得るものも多かった。
エロ山の調査が大好きな人たちとの出会い。
本当に多くの人たちと、この山を訪れてきた。
ある時には、高名な写真家や名の知れた写真週刊誌の記者、エロ系雑誌の編集者などと同行したこともあった。
TEAM酷道のメンバーが大幅に増えたのは、この山のおかげだ。
こんなエロ山が好きだという特殊な価値観を共有できる仲間は、そうそういない。
人と人とのつながりこそが、何事にも代えられない財産だ。
そういう意味において、私にとって、TEAM酷道にとって、エロの山は宝の山であり続けるだろう。
だからこそ、この山と、この山の主人公である「彼」を大事にしたい。
そして、この山に一緒に行きたいという仲間を待っている。
仲間が現れる限り、この山の調査は終わらない。




「エロ山」4年目の真実 −完−