割烹旅館 ホテルM 4/4






洋室だけではなく、和室もあった。



畳敷きの上にちゃぶ台があり、その奥に和風のベッドがあった。
和室でも布団ではなく和風ベッド、なかなか気の利いた造りだ。



わりと普通な感じの部屋。



最後に入った部屋は、まず広さに驚かされた。
いわゆる特室というやつだが、料金は他の部屋と大きく違わない。



部屋の造りが、なんともゴージャスだ。左奥に階段が見える。



このベッドは、凄い。



気品に満ちあふれている。



さっき見えていた階段を下りてみる。



その先にあったのは、風呂だ。



ベッドから風呂が見下せるようになっていた。
広々とし過ぎていて、冬はちょっと寒そうな風呂だが、豪華極まりない。



全部の部屋がここまで違っていると、探索する度に今度はどんな部屋だろうかと、わくわくしてくる。
各コテージごとに、まるで異なる廃墟に来ているようで、何件もの廃墟を探索している気分になった。
料金も低設定だし、これなら現役当時でもリピーターが多かったのではないだろうか。
結果として廃墟になってしまっているので、何とも言えないが。
これまで探索してきたラブホテル廃墟の中でも、最高峰の廃墟だった。
ちょっと気になってぷらっと立ち寄った場所で、こうした魅力的な廃墟との出会いが待っている。
道すがら気になった場所は、何があるのか何もないのか、自分の目で確かめないと気が済まない。
この面倒な性格のせいで、時として至極の廃墟と出会えることもあるが、一般的には何の役にも立たない。