「東海秘密倶楽部」との合同企画!その③
地下軍需工場 〜死闘編〜
朝から2件の廃墟をまわり、かなり日も傾いてきた。
でも、わざわざ名古屋からお越しいただているからには、ギリギリまで探索したい。
そこで、日が落ちても全く影響がない地下に行くことにした。
戦時中に挑戦人の強制労働で掘削した地下軍需工場跡だ。
どうせ昼間でも真っ暗なのでいいだろう、と安易に考えていたのだが、これが大変なことに・・・
前回と同様、東側の坑口から中に入った。
一歩入っただけで、まるで異次元に吸い込まれるような感覚になる。
坑道は幾つも分岐しながら、長く長く続いている。
我々の気分は、さながら「川口浩探検隊」だ。
動かないサソリが襲ってきたり、ヘビが尻尾から落ちてきたりしないだろうか・・・
結構奥地まで来た。
天井が低く、幅が広くなっている。
洞窟の中には、見たことのない生物がたくさんいる。
カメラと懐中電灯を手に、不安定な足場を歩く酒井氏。
と、ここで緊急事態が発生!コウモリの大群に遭遇した!
この画像に写っているだけでも、7〜8匹が舞い、10匹前後が天井に留まっている。
ストロボ撮影だから写っているものの、現場は真っ暗で懐中電灯の明りでは状況が把握できない。
坑道にコウモリの鳴き声と羽音が響き、我々の至近距離を次々にコウモリが飛び交っている。
人間と数センチの距離をビュンビュン飛んでいるが、もろにぶつかってくることは一度も無かった。
でも、さすがにここを突破することは断念せざるを得なかった。探索を終了し、引き返す。
コウモリはまだまだいた。天井の窪みに見を隠すコウモリたち。
よく考えてみると、ちょうど日没頃がコウモリの起床時間ではないか。
こんな時間に行ったら、そりゃーコウモリに洗礼を受けるに決まっている。
東海秘密倶楽部のお二人には悪いことをしたな、と思いながらも川口浩気分を満喫できた。
洞窟から出ると、もう外は真っ暗になっていた。
これで、本日の探索は終了した。
3件の廃墟(?)を訪れたが、東海秘密倶楽部の酒井さんと舟橋さんが同行してくれたお陰で、新たな発見もあった。
いつも一人で行動していると、こうして複数で廃墟に来るのがとても新鮮に感じる。
一人の時は一人の良さがあるが、同じ嗜好の仲間で訪ねるのにも、それなりの良さがある。
猟奇のエロ本小屋、恐怖の地下空間・・・今日は何だか現実離れした空間に入り込んだような感覚になった。
夜の岐阜駅で再会を誓い、現実の待つそれぞれの家路についた。