離島の小中学校 1/3
瀬戸内に浮かぶ精錬所の島。
無人島だった島に、公害対策のため本島から精錬所を移設した。
結果として公害は解消されなかったが、大金をかけて公害に向き合った企業の姿は、地元の人たちにも理解された。
役目を終えた精錬所の島は、再び無人島に戻った。
「第2の軍艦島」とも称される島だが、三菱が放置し続け最後は所有権を放棄した軍艦島とは対照的に、グループ発展の地として今も大切に管理されている。
精錬所はなくなったが、グループの工場が365日24時間稼動していて、常に多くの従業員が常駐している。
従業員は本島から専用船で通勤しており、「人が常駐している無人島」だ。
部外者の立入は厳しく制限され、昔の島民であっても、上陸は認められていない。
メディアの取材もほとんど受け付けていないため、軍艦島のようにメジャーになることなく、ひっそりと存在し続けている。
小学校の門をくぐる。
小学校といえば、金次郎さん。
でも、見かけることはめっきり少なくなった気がする。
まずは小学校。でかい!
木造平屋の校舎は、なんだか落ち着く。
机と椅子が整然と並ぶ1年生の教室。
これそ日本の学校、日本の教室だ。
オルガンもそのまま。
各時限の始まりの時間が掲示されている。
これは、熱い教室だ。
理科室ではなく2年生の教室なのに、なぜかホルマリン漬けがたくさん・・・
勉強になるなぁ。
コの字型の校舎のうち、日当たりの良い部分は植物と同化していた。
・離島の小中学校2/3 へつづく
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