S診療所 1/4


たまたま近くの道路を走っていて、廃墟ではなく気になる場所があった。
後日、気になる場所を訪問したところ、気になる獣道を発見。
気になることを全て解決しておかないと気がすまない面倒な性格をしているため、道を進んだ先にあったのが、この診療所だった。
普通に廃墟だけを探していたら、絶対に気が付かなかっただろう。
このように、車や徒歩で流していて見つけた廃墟というのは、実はかなり多い。

前回は外観を見ただけで、ただの民家の廃屋だと思っていた。
今回、初めて内部に足を踏み入れ、それが診療所であることに気付いた。
とにかく残留物の凄さに、魅了されてしまった。
「戦後」の物が何一つ無い。
60年もの間、窓一枚割られず、ただひっそりと眠っていた病院。言葉が出てこなかった。














































S診療所 2/4 へつづく