妊婦画のホテル・セ○ーヌ


廃墟の旅、続いて向かったのが、妊婦の落書きで有名なラヴホテル・セ○ーヌだ。
こうしたメジャーな廃墟は、近くを通ったとしても行く気になれず、素通りしてしまうことが殆どだが、ここだけは実際に見ておきたいと思った。
それは、この廃墟を最初に発見した八画文化会館の酒井さんが、その時のことを興奮気味に話していたからだ。





驚くほど人目につく立地のホテル廃墟。



内部に立ち入ると、いきなり妊婦の落書きが出迎えてくれた。



ラヴホテルだけに、妊婦画や文字情報の落書きも、一段とシュールに思える。



廃墟そのものとしても、まずまずの内容。



とりあえず、全室をくまなく回って、妊婦画をコンプリートしたいところ。



欲望をさらけ出した落書きも、また一興。



全室ともに、かなりの破壊状況だった。
それがまた、廃墟らしさを演出している。


模倣犯が現れてもよさそうなものだが、画風はどれも同じ。全部一人で書いたようだ。



全室間取りは同じだが、ベッドや内装でパターンを変えている。


わざわざ廃墟のホテルにやって来て、これを幾つもの部屋に描いた人は、何を思って描いたのだろうか。
そんなことを一人で考えながら探索するのも、楽しみに一つだ。



妊婦の顔が全部同じなのも気になる。
実在の人物をイメージして描いたものなのか、とか。









そして最後に、特別室のような回転ベッドのある部屋にやって来た。



あの落書きが、ベッドにまで・・・



最後に、あまりにも杜撰な模倣犯がいた。



最初に書いた酒井さんと二人で話していた時のこと。
廃墟の魅力は何も建物や残留物だけではなく、廃墟になってから後付けで加えられるものもある。
そういう意味では、TEAM酷道のエロ本小屋と、東海秘密倶楽部(現・八画文化会館)のセ○ーヌは、同じカテゴリに入るのではないか。
そんな、珍しくわりと真面目な話をしていたのを思い出して、寄ってみた。
どうってこともないチンケな廃墟が、何らかの人的な要因で一気に注目されることもある。
こういうこともあるから、地元の廃墟には何度も繰り返しご機嫌を伺いに行かないといけない。



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