廃寺


この廃寺は、険酷隧に魅せられての険酷隧(けんこくずい)さんに案内してもらいました。
藪しかない山の中に突如として現れる荒れ果てた寺。
その内部やいかに・・・






険酷隧さんを先頭に、竹薮の中へ踏み込む。



しばらく彷徨っていたら、何やら寺の存在を感じさせるものが・・・



荒れた竹薮の中に、意外と大きな建物が見えてきた。



まずは、くもの巣だらけのお地蔵様にお参り。



メインルートとなる石段からは、大きな竹が飛び出している。



竹を回避して建物の中を覗いてみる。辺りを竹薮に囲われているため、昼間でも非常に暗かった。



正面に見えるのは、祭壇だろう。残念ながら、何も残っていない。



位置を示す張り紙があった。



祭壇の脇にあったはしごを登ってみると、見てはいけないものが・・・



主要な物品は運び出されているが、少しばかり、お寺の痕跡も残っていた。



でも、薄暗い室内にこういうのは残していって欲しくない。心臓に悪い。



テレビもチャンネルをガチャガチャ回す年代物だ。



ミシンはさらに年代物で、足踏み式。



畳は風化して、原型を留めていない。



自然による風化でこの状態になるには、相当な時間が経っているのだろう。



残留物が少ないながらも、お寺を感じさせる年代物の廃墟だった。
立地が立地だけに、荒らされることなく現在に至っていた。
自分も、もう一度行けと言われても行く着く自信がないほど竹薮の中だった。
もうひとつ驚いたのが、同行していた某Sさんがサンダルだったことだ。
トレッキングシューズでも心許ない道なき道を、サンダルで見事に踏破していた。
いつものことながら、感心するしかない。



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