湖畔のホテルH 3/3








リアルすぎる生活感が漂っていた部屋には長居したくなかったので、逃げるように階を下りてきた。
一人の探索だと、好き勝手にサクサク進められてストレスが無い反面、こんな時はちょっと心細い。
そうして見つけたのが、このビリヤード台だった。廃墟マニアはなぜかビリヤード台が好きだ。



ビリヤードの部屋に、なぜか高校の風紀の腕章が・・・



続いて、大浴場にお邪魔した。
浴場は、廃ホテルで必ず押えておきたいポイントの一つだろう。



浴槽小さい・・・



洗い場はたくさんあるというのに。



もう一方の風呂は、さっきよりかは若干広いが大差はない。
この二つの風呂を、男湯・女湯で入れ替えて運用していたようだ。



そしていよいよ、この廃墟の本題ともいえる部屋に。



最初はただの物置き部屋かと思ってスルーしそうな部屋だった。



でも、よく見てみると、ちょっと懐かしかったり、レアな物が転がっていた。



そして、5インチフロッピーディスク等とは別の一画に散乱していたのが、これだ。



大量の香典袋、そして会葬者名簿。戦慄しながらも、とりあえず撮影。
どういう経緯でこうなったのか、想像がつかないだけに怖い。



このホテルの関係者なのだろうか。
それにしても、なぜここに放置されているのか謎だ。



昼間でも日が入らず真っ暗なロビー、廊下に転がる包丁、複数の部屋に残るリアルすぎる生活の痕跡、そして、大量に残された香典袋と会葬者名簿・・・
これぞ、まさに廃墟だ。
一般的に想像される廃墟のイメージにピッタリ合致する戦慄の要素が兼ね揃えられている。
でも、実際にはこんな廃墟は珍しく、めったにお目にかかれない。
久々に廃墟らしい廃墟に出会えて、ちょっと幸せな気分になった。



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