茅葺き屋根の廃屋
東京からの帰り道、山梨県内にて廃屋らしき屋根を見つた。
山道だったためUターン出来る場所が無く、数キロ先でようやく引き返せた。
確認してみると、やはり廃屋だったのだが、相当年季の入った廃屋だった。
まず屋根が茅葺き。これはポイントが高い。
小声で「お邪魔します。」と言って上がらせてもらう。
畳が風化して藁の様になっていた。年季の入った廃屋でよく見る風景だ。
女の子がこちらを凝視していて、目が合ってしまった。
年代物の箪笥は、丈夫な造りをしている。
雨戸がしっかりしているため、これだの状態を保てたのだろう。
そのため、昼間なのに屋内は真っ暗だった。
懐かしさを感じるテレビ。
何となくそぐわない感じのちゃぶ台。
物置スペース。
この虚無僧が被っていそうな物は、電球の傘でした。
茅葺き屋根の廃屋を出て、集落内を歩いてみると、次々と廃屋があった。
こちらの廃屋は、非常に良い廃れっぷりだ。
障子がいい感じになっている。
この集落は、人が住んでいる家のほうが少ないんじゃないかと思うぐらい、廃屋だらけだった。
集落唯一の商店も、廃墟と化していた。
引き返した甲斐があり、いいものが見られた。
所用の帰り道だから、帰りがけの駄賃とでも言うべきだろうか。
機会があれば、またこの集落について調査に訪れたいと思った。