○本小学校 1/3
私が廃墟を訪れる最大の目的は、想像して楽しむこと。
廃墟になっている建物から、現役当時の情景や、そこにいた人たちのことを想像する。
すると、はじめて訪れた場所なのに、自分自身の思い出と重なることで、なんだか懐かしくもあり、切ない気持ちににもなる。
なかでも、誰もが人生で通る道であり、幼少期の思い出の一つや二つ、必ずあるのが学校の廃墟、つまり廃校だ。
幼少期の思い出が詰まっている母校が廃止となり、今はもう存在しないというのは、なんだか拠り所を一つ失った気分になる。
平成23年現在、昭和23と比べると、小学校で約4,000校が、中学校で6,000校が減っている。
これは純減数で、移転等により廃校となるケースもあるので、これ以上の小中学校が廃校になった訳だ。
しかし、都市部では逆に学校数は増えていて、過疎化・少子高齢化が激しい地方での廃校が止まらない。
地域によっては、80%以上の学校が廃校になるというケースも、珍しくない。
校門にあるオブジェ「希望」
石膏で作られた希望は、まさに希望で満ち溢れていた。
これだけで3枚も使ってしまったので、とっとと校内へ入る。
まずは本命の理科室。
これは、非常に大切。物事を考える基本です。
剥製。
干からびたホルマリン漬けといい、この学校が残留物の多さがハンパじゃない。
○本小学校 2/3 へつづく
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