Pホテル 2/2








鳥の糞に囲まれた椅子。



たいていの場所でもぐっすり寝れるが、このベッドでは、ちょっと眠りたくない。



ドアが焼け落ちて外枠だけが残っている。



ベッドも焼けて中の金属バネだけが焼け残っていた。



少し奥まで来ると、延焼を免れていて、ようやく普通のホテル廃墟の雰囲気になった。



ここまでして中に入りたかったのかと。



いや、他の部屋のドアも同じように穴が開けられていた。
これはたぶん、消火活動時に各部屋を確認した際のものだろう。



窓からは海が見える。ここがラブホテルじゃなくて一般のホテル
だったら、カーテンを開放してさぞかし眺めがよかったことだろう。



標準装備。



屋上へのハシゴは、かなり難易度が高い。特に最後が難関。
表通りの交通量が多く、発見されるリスクががあるので登らなかった。



決して都市部ではないが、交通量の多い道路に面した廃墟。
入る時よりも出る時のほうがタイミングが難しい。
出る時なら見られてたとしても、自身へのリスクは低い。
しかし、その後の対応に迫られるなど、周辺住民や所有者、それに、後から訪れる探索者への影響は大きい。
廃墟へは、見つからずに入るのももちろん、見つからずに出なければならない。
探索中もずっと気が抜けないが、好きでやってるのだから仕方がない。



 他県の廃墟のページへもどる