深夜の酷道157


夏も終わろうとしていたある日、早朝に加賀方面へと赴く用事があった。
自宅のある岐阜を夜に出て、早朝には石川の加賀へ。
もう、思いつくルートは一つしかない。
天下の酷道・157だ。
夜間に157を通行すると、初めて157を走った、免許を取って初ドライブの日のことを思い出す。
いざ、出発!




岐阜市街から根尾を抜け、いよいよ酷道区間に突入。
残念ながら、「危険!落ちたら死ぬ!」の区間は通行不能のため、猫峠へと迂回させられた。



迂回で時間がかかり、ようやく温見(ぬくみ)峠へ。
この頃から雨脚が強まり、激しい雷雨になった。



深夜2時の温見峠で激しい雷雨、霧が深くて視界も極端に悪い。
ガードレールが無く谷底へ一直線なので、これはさすがに、心細い・・・
どこまでが道で、どこからが谷なのか、とても見分けが難しかった。
途中、路面が見つからず、完全停止したことも。



簡易舗装区間へ。霧が晴れて雨も弱まった。
まだ雷は、近くに落ちまくっている。
なかなか気が休まらない。



R157のオニギリ看板が大きく傾いていた。
酷道157らしい光景。



冬は雪深く、例年11月30日頃から翌年4月30日頃まで冬季閉鎖となる。
雪の重みのためか、除雪作業のためか、はたまた落石のためか、欄干が消失している。
157の酷道区間、県境の福井県側は、ことごとく橋の欄干を兼ねたガードレールが酷いことになっている。



危機的状況を脱し、ようやく普通の酷道状態に。
ちょっと懐かしい気持ちになれたが、やはり夜に通りたい道じゃないことを再確認。
さあ、気を取り直して一路加賀へ。



 注)夜間の酷道157、狸や猿、カエルも道路を横切るので走行にはくれぐれもご注意下さい。



酷道のページへもどる