国道257号雪道編


2005年12月のクリスマスにほど近い日、男二人で雪に誘われ飛騨路へと旅立ちました。
目的は、やっぱりいつもの奥飛騨温泉口駅「喫茶あすなろ」のコーヒーと、平湯の露天風呂です。
しかし、想定外の事態が次々と勃発・・・




ここは、国道でも県道でもありません。高速道路です。
東海北陸道の入り口で係員によるタイヤチェックがあったので「おやっ」と思っていたら、こんな風になってました。



ここに至る直前、地吹雪で視界が5m以下になり、本線上で完全停止しました!
その後、時速10kmほどで抜け出しましたが、あれは生きた心地がしないですね。



たまには趣向を変えて長良川の分水嶺を見に行こうという話になり、蛭ヶ野で高速を降り下道へ。
積雪がひどいことになっていて、乗用車よりも除雪車を多く見かけます。
分水嶺公園まで来たにも関わらず、自分の身長ほどの積雪があり、全く近づけない状態。
分水嶺まで数百メートル、ここであきらめたくはない。
とりあえず近くの喫茶店に入り、マスターに「分水嶺まで雪をかきわけて行きたい」と相談したところ、
「無理、見えん。春に来なさい」と即答されてしまいました。
そこで我々は分水嶺を断念し、次の目的地として白川郷を選びました。
雪の合掌造はさぞかし画になるだろう、という理由からです。

ところが、です。またしても行く手を阻むものが・・・
大雪のため、白川郷への全ての道が通行止になっていました。
もちろん、通行止の最前線まで行きました。
警備員が配置されていて進むことができず、また、積雪で物理的にも不可能な状態。
そうこうしてるうちに、いつもの喫茶店と平湯温泉に行くには厳しい時間になってしまいました。
こうした限られた状況下で、第三の目的地の選定をはじめます。
「ここまできたら、もうどこでもええがな」と、よごれん。
「美輝の里にも露天温泉があるから、そっちにいってみますか?」と、あくまで露天にこだわるKamui。
行くあても無いため、美輝の里に行くことにしました。



国道257号も、降り続く大雪で路面は圧雪に覆われ、その上にもどんどん降り積もっています。
そんなとき、目の前からロータリー式の除雪車が近づいてきました。
距離が近づいても、ロータリーを止めることも向きを変えることもなく、
「はは〜ん、我々の車の上を雪が飛び越えるから、平気なんだろう」と解釈しました。
ドカドカドカ・・・大量の雪がボンネットと屋根に降ってきて、視界が全く無くなりました。
みなさんもロータリー式の除雪車とすれ違う時は、十分注意しましょう。



257をさらに進みます、行っても行っても雪ばかり。






道の駅「パスカル清見」でひとやすみします。
パナウェーブを追いかけていた時の、思い出の道の駅です。
今日は雪のため、1台の一般者がいません。






そして、さらに思い出の会見場へ!
分からない人・気になる人は、THE現場の事件のパナウェーブ追跡記をご覧下さい。



雪と戦うSUZUKIのKei。この後いよいよ露天温泉へ。
美輝の里は洗い場はあるものの、がぜん屋外。
来る途中にあった温度計は、マイナス7℃でした。
雪を見ながらの温泉は最高ですが、状況を考える必要がありそうです・・・



酷道のページへもどる