酷道260号旧道 2/2








自分のフリードならまだ平気だけど、レンタカーのアクアでは、ちょっと厳しい道が続く。



当初は今も使われている形跡があったが、どんどん獣道化してきた。



レンタカーなので、傷ひとつ付ける訳には行かない。
手に汗握りながらも、慎重にコース取りしながら進む。



落石や倒木が激しくなり、団地マニアの若さんが車を降りて障害物を撤去し、その後ろをアクアで追う。



W君には申し訳ないが、若いし言いだしっぺなので頑張ってもらおう。路肩も崩れている。
ここまでして行くべきかどうか迷うところだが、「もう少しだから、もう少しだから」と
自分を騙し騙し結構来てしまったので、今さら引き返すという選択肢は無かった。



ガードレールに残る国道の証。



そして、ついに目指していたトンネルが姿を現した。
狭い!とてもこれが国道のトンネルだったとは思えない。
よく見ると、鍵穴のように上部が少し膨らんだ形をしている。



ハイブリッドでよくここまで来られたもんだ。



とりあえず、旅の安全を祈願する。



トンネル内部も、鍵穴みたいな形をしていて面白い。



「コンクリート落下危険あり」と言われても、注意していても落ちてくるのを避けるのは難しい。



トンネルを抜けると、大紀町に入る。



トンネルの反対側は路面の状態がより悪くなっていた。



レンタカーで無理できないことと、日が落ちてきてもう真っ暗になりそうだったため、来た道を引き返すことにした。
帰りも慎重に運転し、なんとか無事に下山。
それにしても、レンタカーで悪路に突入するのは心臓に悪い。
もしもまた来る機会があれば、自家用車で来たいところだ。
この後、岐阜まで帰るとやはり夜中になっていた。
ガソリンスタンドで洗車して、タイヤ周りの大量の泥と落ち葉を掻き出してから、レンタカー屋へと向かった。
レンタカーを返却すると、来た時と同様、8キロの真っ暗な田舎道を自転車で家に帰った。
自転車でスタートし夜通し運転、イルカ漁とシーシェパードをウォッチングし、酷い国道を走って、自転車で帰宅。
実に長い24時間だった。



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