酷道471→最凶険道34号線


これは、某年春に険道34号線を隊員の総裁らと走行した記録です。
なお、この県道は通年通行止です。
最初に断っておきますが、この道は走らない方がいいです。
というか、原則的に通行できません。




とある理由で高山方面に行った時、なんとなく白川郷を見に行こうという話になり、
早速ルートを検索(もちろんカーナビなど無いので、地図で)。
最短ルートである国道360号で無難に行くことにしました。
しかし、行ってみればそこは災害による通行止。直ちに別ルートへ変更。
国道471をしばらく行って県道34号に入り、さらに牛首谷の林道を
通るのが地図上の最短迂回ルートです。
面白そうな道だし、すぐに決定となりました。



国道→県道→林道と進むのに、国道の段階で既にこの状況。
アスファルトなのに草が茂っていたり、河原走っていたりします。



まだ県道にも入らず国道なんですが、土砂崩れも修復する意思は無いようです。
既に「通行止」の看板を何枚も突破してきているせいかもしれませんが・・・
落石も激しく、車1台通るのがギリギリでした。
この先の県道・林道が思いやられます。



そして、いよいよ県道へと入ります。
もう国道の時点で、舗装路だかダートだか分からない状態に
なってましたが、県道に入ると明らかなダートになりました。



どんどん標高を上げ、激しい山奥へと入っていきます。
砂防ダムだけはキッチリ整備されています。さすが土建大国。
5月だというのに、まだ雪が残っていました。



この先にダムがあるらしく、近づくにつれて道が良くなってきます。
山奥に入るほど道が立派というのには違和感がありますが、
それが公共事業というものでしょう。
そして、いよいよそのダムに到着。ここで予想外の事態に遭遇します。

今までの酷道ぶりですっかり弱気になった隊員・総裁が、
ダムの管理事務所にこの先の状況を聞きに行こうとします。
通行止を突破してきている以上、勿論そんなことはできません。
しかし、総裁は一人で管理事務所へと入って行ってしまいました。
そして、案の定「どこから入ってきたんだ!」「すぐに引き返せ」
「この先はとても危ないしゲートがあって絶対通れん」等と言われたようです。
すっかりビビってしまった総裁は、車をUターンさせます。
しかし、管理事務所に停まっていた車が富山ナンバーであることを
見逃さなかった私は、すぐにもう一度Uターンさせ、前進を指示します。
「向こう(富山)から来てるんだから、必ず行ける筈だ」

この判断は間違っていませんでした。
しかし、管理事務所の人が言うことも、半分は当たっていました。
本当に危ないんですよ、これが。
川に沿って伸びている県道、ダムを過ぎると一気に高度が上がります。
道幅ギリギリ、右の山からは岩がせり出し、左は断崖絶壁、遮るものは皆無。
「R157の高さで道がR418」な感じです。いや、それよりもひどい。
一歩間違えれば、はるか下の川底に着くまで何にも接触せずに一直線です。
ガードロープすら無く、これが通年通行止の理由であることが分かりました。
この道は、通ったらダメです。R157なんて、どうでもないと思える道です。
この区間では、総裁も心に余裕が無く、画像が一切ありません。
県道でこんな感じで、牛首峠の林道は通行を断念せざるを得ない状態でした。
でも、そんなことは大した問題ではありませんでした。
この区間をいかに抜け、また、引き返さずに通り抜けられるかが最大の争点でした。
管理事務所で聞いた「絶対通れんゲート」という言葉が気になっていました。
そればかり心配していたのですが、なんてことは無い・・・



簡単に手でどかせられるゲートでした。なんだぁ〜
よく考えてみると、いままで走ってきた道には、通行止の
看板はあっても、ゲートはありませんでした。
片側にしかゲートが無いというのはおかしな話ですが、我々の
来た道から入ってくる人なんて、まずいないからでしょう。

林道が通れなかったために時間がかかり、予定をおしてしまい
ましたが、とりあえず無事に通ることができてほっとしました。
この道は、本当にやばいです。
通行止ですので、くれぐれも通らないようにお願いします。



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