一斉大取締り


ある日の夜、岐阜の繁華街を歩いていると、突然パトカーの大群がやってきた!




パトカーの数は、全部で20台近い。
全車赤色灯を点灯し、一般車を全く寄せ付けない車列になっている。
先頭の車の上にいるのが警察署長のようだ。
「○○○警察署長である。ただ今より、路上駐車・客待ちタクシーの一斉検挙
を行う。タクシーは速やかに移動しなさい」と宣言し、取り締まりが始まった。



パトカーの大群とはいえ、タクシーのほうも一歩もひかない。
数でいえば路上のばタクシーの方が圧倒的に多いからだろう。
「そんだけの数で、やれるもんならやってみやがれ!」
とでも言いたげに、1台たりとも移動する気配はない。



しかし、岐阜県警も負けていなかった。
間もなく、歩道を警察官の地上部隊が隊列を組んで歩いてきた。
何個大隊という単位で、みな手に違反切符を持っている。



それを見たタクシーが一斉に移動をはじめた。
いつも左右の路上を埋め尽くしているタクシーが、あっという間に1台もいなくなった。
いつもタクシーが停まっている場所に、代わりにパトカーが停まっている。
あとからやってきたタクシーも、異変に気付き引き返してゆく。
夜の繁華街でタクシーが1台もいないというのも、それはそれでどうかと・・・
この日は、完全にタクシーが拾えず、電話で呼んだタクシーも引き返してしまう。



これをツートンに塗るか!?
そして、路上駐車の取り締まりに使われるとは、車自身も思っていなかっただろう。



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