2000年09月11日 東海豪雨 3/3








警察、消防、自衛隊。数多くの緊急車両が終結していた。



ここから先は、消防がボート展開していた。



主要道路が完全に水没している。



ボート隊が取り残された人の救助に向かう。



続いて、被害の大きかった天白区を訪れた。
地下鉄の塩釜口駅では、浸水した自動改札機と券売機の復旧作業が行われていた。



氾濫した川から持ち込まれた大量の土砂を撤去する作業が急ピッチで行われていた。



舗装路なのに、まるで未舗装路のようになっていた。
その傍らには多くのゴミがまとめられている。
浸水被害では、多くの災害ゴミが発生する。



多いところでは一晩で500ミリを越える降雨があり、10人が死亡、7万5千戸余りが浸水した。
今思えば、東海豪雨は都市型水害のハシリだったのかもしれない。
1000年に一度の豪雨とされたが、近年、こうした集中豪雨やゲリラ豪雨が後を絶たない。
気象が変化しているが、人の意識は変わっていない。
特に都市部では、避難勧告が出されても避難する人は殆どない。
避難せずに土砂崩れに巻き込まれたり、床上浸水して逃げ場を失ってしまう人がいる一方で、豪雨の最中の避難しようとして道路上を流れる濁流に飲まれてしまった人もいる。
とっさの際にとても難しい判断を、それも短時間で迫られる。
自身や家族の安全がかかった難しい判断を短時間で正しく行うためには、事前にシュミレーションしておくのが一番だ。
そのためには、まず自分の住んでいる地域のことを、マクロ、ミクロ両方の視点から熟知しておく必要がある。
標高は何メートルか、地盤はどうなっているのか。
川が氾濫したり、高潮が襲ってきたり、内水氾濫した場合、水はどのように流れるのか。
下水道の処理能力は毎時何mmの雨まで対応できるのか。
過去に近くで水害等の災害が発生した時、どのような状況だったのか。などなど。
調べたり、近所の人に聞いたりしておけば、きっと役に立つだろう。
自分の住んでいる場所のことだから、災害が無くても知っていて損は無い。
災害が起きてから「そんな場所とは知らずに住んでいた」ではもう遅いのだから。



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