軍艦島 〜その3〜







ここが、有名な「地獄段」と呼ばれる階段のスタート地点。
この階段は、丘の上の端島神社まで続いている。












高層住宅に上ってみる。
鉄筋は潮風でボロボロに崩れ去り、コンクリだけで何とか立っているような状態。
いつ崩れてもおかしくない。慎重に、一歩一歩進んだ。






非常にスケールが壮大で、まさに非日常の世界。
この状態を一言で表すならば、「異空間」だろうか。
まるで日本じゃない、日本じゃないけど外国でもない、しいて言葉で表現するならば、異空間。









島内を一周して、小学校前に帰ってきた。
グラウンドには、不自然に一組の机と椅子が置かれている。
我々よりも前に来た探訪者が、撮影のために小学校から持ち出したのだろう。
確かに画にはなるが、廃墟探索を趣味とする者としては失格だ。
物品の破壊や持ち去りは論外として、移動させるなどの人為的な現状の変更は極力避けたい。
もしも、どうしても移動させる必要があったとしたら、原状回復させておくのが最低限のマナーだろう。
故意ではなくても、廃墟探索時に床を踏み抜いたりして破壊してしまう恐れがある。
自らの身が危険にさらされるのは、この趣味の性質上仕方が無い。
しかし、踏み抜かれた床は、破壊行為を受けたことになる。
私はそのためにも、慎重の上にも慎重に、心がけている。
「閉まっていた扉は閉めておき、開いていた扉は元の角度に戻す」というぐらい、徹底している・・・つもり。



小学校の基礎がえぐられていた。
このままだと、あと何年もちこたえられるだろうか。

軍艦島 〜その4〜