神岡鉱山 円山お散歩 1/2


3日間で青森までの北日本をグルっと一周した帰り道、神岡鉱山に寄りたくなった。
前日、東北を代表する鉱山廃墟、尾去沢鉱山と松尾鉱山に立ち寄ったら、妙に神岡鉱山が恋しくなったのだ。
この4晩、車を走らせているか車内で仮眠のどちからで、昼間は雪の上を歩いたり山を駆け回っていたので疲労していたため、軽く済ませようと思った。
そこで、これまでご紹介していない円山地区を訪れ、画像に残すことを思いついた。






来たことのない道を進むと、いきなり険しい感じになった。
(進んだのは、画像右側に見える道。)



道があるので、とりあえず進む。



途中でついに道が分からなくなり、急斜面を滑り落ちそうになりながら登る。



すると、平らな場所に出た。
明らかに人工的に均されている。
広い意味で捉えれば、私の中では立派な「廃墟」だ。



最近、山の中で石垣を見ただけで興奮してしまう。



ここからは、栃洞地区が一望できた。
山に張り付くように建設された栃洞選鉱工場の様子がよく分かる。



来たことのない道を歩いてきたものの、思っていた方向には道が無かった。
道が無くても「尾根伝いに歩いていけば何とかなるか」と思って歩き始めたが、どうもおかしい。
そして、暫く進んだところで根本的に谷に隔てられていることに気付き、大人しく引き返した。



余計なことをして山の中を彷徨っていたため、3時間も費やしてしまった。
気を取り直して振り出しに戻り、別のコースに入る。
砂防ダムなのか水利施設なのかよく分からないが、いい感じ。



斜面の上から水が流れてきて、それが路面の上を横切る。
路面の川、いわゆる「洗い越し」だが、こんな所で見られるとは・・・。



朽ち果てた電柱が1本、かろうじて立っていた。



そして、ついに見えてきた。



巨大なズリの堆積場だ。



急勾配が疲れた体に堪えるが、ついつい早足で先を急いでしまう。



ズリ山が見えてから現在の位置に達するまで、かなり歩いた。
こうして見ると「すぐそこ」なのだが、確実に蛇腹を刻んでゆくため、直線距離の10倍近い道のりだ。






神岡鉱山 円山お散歩2/2 へつづく