神岡鉱山 栃洞2012 2/3
次に訪れた時には、すっかり雪は消えていた。
昨年、困難を極めて鉄骨を抱きしめながら下りた場所が、とても綺麗になっていた。
明らかに人為的に整備されていて、楽になったと喜ぶより先に、恐怖を感じた。
階段が、限界すれすれの状態になっていた。
この建物内を探索するのは、今年が最後になるかもしれない。
先ほどの場所も、いずれはこうなってしまう。
事務所の黒板の傾きも、年々酷くなってきた。
ここで一旦栃洞を離れ、周辺の木造社宅を訪ねた。
いくら再デビューで喜んだとしても、五木ひろし何やってるんだよ・・・
ブレイクを挟んで、再び栃洞に戻ってきた。深い藪を切り開きながら進む。
激しい藪の先には、浴場。
冬場の状況とはえらい違いだ。
この緑の塊にしかみえないものが、あのコンクリート社宅だ。
夏と冬とでは、全く装いが違う。
神岡鉱山 栃洞2012 3/3 へつづく
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