春日鉱山 中山鉱区 〜前編〜


季節の変わり目で風邪をひいてしまい、この日は朝から家で寝ていた。
昨日も一日中自宅で療養していて、このままだと、二日間の休みが寝てるだけで終わってしまう。
午後になり、このままではまずいと猛烈に思い、一人、体調不良をおして出かけた。
体の節々が痛く、頭もふらふらする。熱もあるようだ
あまり無理はできないため、近場の廃鉱山に行ってみることにした。



ここは、かねてから来ようと思っていたが、今回が初めての訪問だ。
いつもなら、物件に着くとテンションも上がるのだが、今日は・・・



すぐ脇を流れる小川の水は、白濁している。
ここが、石灰の鉱山であることを物語っている。



早速、坑口が待ち構えていた。



背を少し屈めないと歩けない坑道を少し入ると、鉄製の柵があり、進めない。



トロッコの軌道は朽ちているが、側壁は新しい。
春日鉱山には3つの鉱区があるが、どれもそれなりに手入れされている形跡がある。
他の廃鉱と違い、経営会社が健在であるし、別の鉱区では月に一度くらい採掘されていると聞く。
山中であっても、人目は常に警戒しなければならない。
この後、県道を車が通るたびに、身を隠す。






藪の向こうには、廃屋が見える。
いつもなら躊躇しないが、今日は若干のためらいがあった。
病中であるため、パジャマとは言わないが、全くの無装備だというのも要因の一つ。
ポケットの中に偶然軍手が入っているのを発見し、迷いは消えた。
藪をかき分けて進む。









廃屋の中には、坑道に入るための装備が置かれていた。



春日鉱山 中山鉱区 〜後編〜


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