松尾鉱山 1/2


尾去沢鉱山を訪れた後、時間があったので松尾鉱山にも立ち寄ることにした。
本当なら、車で1時間とかからないのだが、県道が冬季閉鎖されていたため、大幅な迂回を余儀なくされた。
通行止のゲートが閉まっているのを視認してから折り返したため、時間のロスも大きかった。
松尾に着いた頃には、もう夕方になっていた。





見えてきたのは、ひと際目を引く住宅郡だった。



松尾には鉱山施設は殆ど残っておらず、最大の見所は、この鉱員住宅ということになる。



コンクリートは雨の酸で石灰分が溶かされ、ボロボロになっている。
(酸性雨ではなくても、雨は空気中の二酸化炭素を含んでいるので、通常酸性を帯びている。)



背後には、2本の煙突が聳え立っていた。



窓のガラスや雨戸は、跡形もなく消失している。



見るからに廃墟と分かる建物。



それがこれだけ連なっているのだから、圧倒的な光景だ。



見とれていたが、時間もないので早速中に踏み込む。



コンクリートが末期的な状態になっている。



もう5月だというのに、建物内には多量の雪が積もっていた。



風化した畳。



稀に家財道具が残っていたりする。






松尾鉱山2/2 へつづく