エロ本小屋新章 〜その真実に迫る〜 1/4


あまりにも猟奇的なスポット・エロ本小屋。
猟奇的な雰囲気は小屋周辺にとどまらず、辺り一帯の山林全域に及ぶ。
人家から遠く離れ、人っ子一人いないこの地域を観察し続けている人が、私以外にもいた。
それが、アドレスV100さんだ。
アドレスV100さんは廃墟に興味があるという訳ではなく、エロ本小屋、というか、小屋の番人にとても興味を持っている。
発見したきっかけは、「オフロードバイクでないと走れないような道をスクーターで走る」という彼の趣味によるもの。
酷道と廃墟という趣味は、意外と密接に繋がっていたりする。

この小屋を発見し観察してきたのは、TEAM酷道とアドレスV100さん周辺の人だけだろう。
私以外にも注目している人がいたということが、まず驚きだった。
アドレスV100さんの目の付けどころは、私と同じでかなりマニアックだ(失礼)。

TEAM酷道のHPからアドレスV100さんと連絡を取り合い、やり取りをした数日後、早速合流して現地入りした。
こんなショボいHPでも、見て連絡をいただき、合同調査が出来るとは、やっててよかったと思う。
私以上の頻度でエロ本小屋及びその周辺を観察し続けているアドレスV100さんは、エロ本の管理人と遭遇している。
そんな貴重な経験を持つアドレスV100さん全面協力のもと、TEAM酷道との合同調査がはじまった。
現地での移動を考えて、私のフィットとアドレスV100さんの原付にそれぞれ乗って、問題の山林へ向かう。





まずは小屋ではなく、行き止まりの道に入ってゆく。
この先にも、屋外型の猟奇スポットがある。
ただ、濡れ落ち葉で埋め尽くされた上り坂は、手強かった。
前を行くアドレスV100さんのスクーターも空転し、苦戦している。
2駆のフィットも、何度もバックして勢いをつけて、なんとか付いて行った。
我々の通った跡だけがワダチになっていた。






終点に到着。少しだけ開けたスペースには、やはりエロ本の切れ端が散乱している。
エロ本を切り刻む「彼」と、アドレスV100さんはここで遭遇したことがある。
「彼」はここに乗用車を停め、丸一日以上にわたってエロ本をハサミで切り刻み続けていたという。
早速、付近一帯の捜索を開始した。



大量の切り刻まれたエロ本。
どれもみな、新しい。



落ちていたスポーツ新聞は、訪問した週の日付だった。



四方の斜面にも、大量の切れ端やゴミが投棄されていた。
よく見ると、産廃等は皆無で、全ては生活ゴミだ。
ペットボトル、弁当の容器、そしてエロ本、エログッズ。
これが、ゴミの9割以上を占めている。



こうした生活ゴミにしても、特定の物が目立つ。
ペットボトルは、8割方がコーヒー牛乳の類だ。



切り取られた人物の写真が、落ち葉と共に濡れている。
そして、こちらをじっと見ている。



色んなビデオの外装も、豊富に落ちている。



なぜか同じDVDが2枚、裸で落ちていた。



ミルクコーヒーの空きペットボトルが、妙に真新しい。



エロ本の切れ端で、こんもりとした山が出来ていた。



「彼」は、アダルトグッズの下着にまで手を出しているようだ。
エロ本の切れ端やビデオの種類から見ても、彼のジャンルは非常に幅広い。
エロであれば何でもいい、というバイタリティーの持ち主らしい。



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