無縁菩薩の寺 2/4
まず目に飛び込んできた光景がこれ。
思いっきり、お寺の廃墟だった。
雨戸が締め切られているため、中は昼間でも薄暗い。
色々な物が放置されているが、荒らされたような形跡は認められない。
お寺の証、木魚があった。
最近は楽器として、歌謡曲にも使われている。
そして、賽銭箱。最初、なぜ木魚と賽銭箱が同居しているのか不思議だったが、寺社であっても賽銭箱を設置することもあるらしい。
お寺と神社は全く違うイメージだったが、過去の神仏習合が現在にも影響を残していて、歴史のあるお寺や神社ほど、その境界線は曖昧だという。
この祭壇にしても、仏像よりも御神体が似合いそうだ。
さすがに本体までは残されていなかった。
寄付の芳名が、なぜか蛍光灯に取り付けられていた。
無縁菩薩の寺3/4 へつづく