産地最大の染色工場 1/5
この日、夕方に滑り込んだのが、この工場だった。
繊維の街として知られるこの地方で、最大規模を誇っていた染色工場だ。
生地を染色するほか、風合を調整したり、機能性を付加するなど、仕上げ加工も行っていた。
最盛期にはこの敷地内で数百人が働いていたが、10年前に廃業した。
土地等は債権を持っている銀行が管理しているが、荒れ放題になっていた。
まずは広大な敷地を、公道から眺めてみる。
コンクリートの建物は古びた感じがしないが、1階の窓やドアは木板で打ち付けられている。
工場部分は不気味な姿を晒していて、通行料の多い道路からも目に付く。
工場部分も大きい。
なぜタンクがこのような状態になったのか、想像がつかない。
明らかに人為的に破壊されているようだが・・・
まだ工場部分が続く。
敷地の外周を反時計回りで歩きながら撮影。
いい感じの廃墟群が見えてきた。
敷地が広大で、真ん中に道路を挟んで、隣の区画にまで工場が広がっている。
工場の奥にはコンクリートの建物も見える。
モルタル造りの工場は、一部、激しく崩壊していた。
大通りに面しているこの建物は、従業員寮だったようだ。
敷地をぐるっと一周回ってきて、工場の正面にやってきた。
産地最大の工場 2/5 へつづく
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