湖上の発電所 1/3
湖上の廃墟として知られる摺子(すりこ)発電所跡。
昭和6年、奈良県の北山川に造られた摺子ダムの発電所だが、昭和39年に池原ダムが完成したことにより使命を終えた。
揚水発電で池原ダム(上部ダム)とセットとなる七色ダム(下部ダム)の湖底に半分沈んだ状態になっていることから、湖上の廃墟として一部で人気となった。
ダム湖沿いの林道摺子線から眺めることができるが、建物にアクセスするにはボートか泳いで近づくしか手段がない。
かつては近くの釣り用レンタルボート屋さんが、発電所跡探索者用にボートを貸し出してくれていたが、
2018年6月に管理者である電源開発が立入禁止の措置を講じた。
現在は立入禁止なので、建物・導水路等に入ることはできなくなってしまった。
立入禁止となる前の画像でご紹介する。
貸しボートからスタート。
動力付きのボートを自分で操縦するのは初めてで、ドキドキ。
操舵に少し慣れてきたところで、建物が見えてきた!
まさに湖上に浮かんでいるように見えるが、実は沈んでいる部分のほうが大きい。
慎重に操作し、建物内へ。直前に釣り人のボートが出て行った。
建物に接岸して上陸。
コンクリートに土砂が堆積し、植物も生えている。
コンクリートと植物の対比が、何とも廃墟らしい。
下階へと続く階段。
潜ることができたら、それはそれで面白そう。
発電所の構造物的に、下に沈んでいる部分のほうがずっと大きいだろう。
1フロアの大きさが全く違うので、○階という呼び方は馴染まない気がする。
建物内を移動し、さらに上階へ。
上陸したところよりの1フロア上の最上階に来た。
ひと通り見たので建物を離れ、川岸に付けた。
ボロボロの先客がいた。
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