綿の紡績工場 1/3
好評発売中の『廃墟という名の産業遺産』に収録されている「斜陽産業の街角 織姫の消えた繊維産業の街角」の取材のため、愛知県内にある巨大紡績・織布工場跡を訪ねた。
事前に許可を取り、現在の所有者である元社長様に、工場内を案内していただいた。
なお、巨大な工場跡は部分部分が転用されており、管理者が常駐というか普通に住んでいるため、
無許可での探索は不可能。
俯瞰して工場の全景を眺める。
巨大すぎて、広角でも全部入りきらない・・・
繊維産業から派生したノコギリ屋根の工場が、所々崩壊している。
社長様に挨拶して一歩足を踏み入れれば、まるでタイムスリップしたかのようだ。
廃業後も人が住んで手入れを怠っていないからこそ、この状態を維持できるのだろう。
日本昭和村に来たようで、しばし感動。
昭和初期を舞台にした映画のロケなんかによさそうだが、
社長に聞いたところ今までにオファーは無かったそうだ。
子供の歓声が聞こえてくる転用されている建物を抜け、いよいよ産業遺産ゾーンへ。
幅から推測すると、反物を処理する装置だろうか。
別の部屋の片隅には、大手原糸メーカーのダンボール箱が転がっていた。
続いて別棟のボイラー施設へ。
建物の中には、レンガ造りの巨大なボイラーのみ。
ボイラー関係のバルブ。
とにかく敷地が広いのでどんどん進み、端折らせてもらう。
狭い通路を抜けて、あのノコギリ屋根の工場跡へと向かう。
綿の紡績工場 2/3 へつづく