綿の紡績工場 2/3
広大な敷地の中でも最も床面積が広いのが、紡績工場だ。
ワタを紡いで綿の糸を作っていた。
紡績された糸を撚り合わせて強度を高め、織布工程を経て反物が出来上がる。
この会社では、紡績から織布までを一貫して行っていた。
外から見て分かるように、所々で屋根が落ちてしまっている。
糸を巻きつけていたチーズの芯棒と思われる物。
紡績工程のみの在籍人数が書かれていた。
最盛期にはもっと多かったことだろう。
建物の数も多いため、とにかく駆け足で移動する。
直径2mはあろうかという巨大なファン。
紡績で発生する大量の綿埃を排気するためだろう。
たくさんある巨大なファンの制御装置。
天秤や重量秤が時代を感じさせる。
工場の建物もまだあったが、割愛。
趣向を変えて、次に工員寮を案内してもらう。
主に九州等から就職した女工さんが暮らしていた。
綿の紡績工場 3/3 へつづく