地底の温泉旅館 1/4


この日、『封印された日本の地下世界』(彩図社)の取材をかねて、とらさんと2人でドライブしてきた。
地下壕跡を探索するためだ。
しかし、実際に探索してみると、地下壕の中に色々な謎が現れ、それを解明していくという廃墟探索にとって最も楽しい展開となった。
なお、この模様は上記書籍に詳報があり、『八画文化会館vol4』でも紹介しいる。



近くまでは来たものの、侵入口が分からずにしばらくウロウロ。



それらしい場所を発見し、とにかく入ってみる。



壕内は思ったよりも広く、そして分岐しまくっている。



人為的な構造物も散見。



水が貯まっている場所もあった。長靴でよかった。



ファッ!地面に穴が!下にも空間が広がっている!



手がかりを探していると、正面に大きな穴が開いていた。



この大きさなら、下に降りられそうだ。



下に土砂が堆積していたため、降りることができた。
万が一戻れなくなった時のために、とらさんを上に残してきた。



坑内には、坑木も残っていた。



この天井の裂け目は、先ほど上から見ていたものだろう。



ここには、枕木らしき形跡も残っていた。トロッコが走っていたようだが、地下壕なのに・・・?



部屋のようになっているこの場所に入ると、ひときわ異彩を放っていた。



側壁についた独特の紋様。これはどうやら、坑内を掘り出した跡らしい。
この付近は磨き砂(研磨剤)の産地として知られ、地下壕跡から砂を掘り出していたようだ。



上層に戻り、とらさんと再び合流。なんと、とらさんは爆睡していた。
地下をさまよって現在地も把握できていないこの状況で座りながら眠れるとは、只者ではない。
と、ここで不自然極まりない扉がいきなり現れた。



 地底の温泉旅館 2/4 へ続く


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