地底の温泉旅館 2/4





地下のあり得ない扉をくぐると、これまで以上に人為的な雰囲気が。



人工的に造られた池。



コンクリートでばっちる固められた通路。



もはや地下壕ではなくトンネルだ。



真新しい感じの階段まで現れた。これは本当にいったい何なのか?



階段の先には、扉があった。隙間から光が射し込んでいるので、地上なのだろう。
開けようと試みたが、鍵がかかっているようで、残念ながら開かなかった。



階段を下りて通路に戻る。しかし、いったいぜんたい、これは何なのか?
地上に出て、調査する必要がありそうだ。



という訳で、早速地上の調査を開始。地下で軽く迷子になったので、出るのにちょっと苦労した・・・
感覚だけを頼りに車を走らせていると、ここかな?という場所に行きついた。




何やら怪しげなものが・・・



!!
涅槃像だ!



荒れ地の中央に涅槃像、そして、よく分からない構造物もある。



何がどうなっているのか分からない状況だが、地下への入り口を探そう。



!!!
あれは、ひょっとして・・・



地下に通じる扉っぽくはないが、質感が怪しい。



しかし、扉を開けてみると、先ほどまで歩いていた地下空間が広がっていた!



巨大な涅槃像と周辺の構造物、その近くにある地下への扉、地下に広がる人工的な通路・・・
様々な状況を総合して考えてみると、これらは全て宗教施設を造ろうとした形跡ではないかと思った。
地下空間は、巨大な胎内巡りを造ろうとしたのではないだろうか。
巨大な涅槃像に、地下壕跡を使った巨大な胎内巡り。
その巨大な構想は、やはりというべきか、途中で頓挫してしまったようだ。



 地底の温泉旅館 3/4 へ続く


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