湖畔のホテルH 1/3
大きな湖の近くは、眺望がいいのでホテルや土産物屋が建ち並んでいることが多い。
しかし、湖畔も他の観光地と同様、ここ数十年の凋落ぶりは、半端ではない。
温泉=廃墟というイメージと同じで、湖畔=廃墟、あるいは観光地=廃墟といっても過言ではないぐらいだ。
さて、そんな湖畔に位置するこのホテルは、1軒だけがポツンと建っている。
ホテルや旅館が密集している訳でもなく、少し離れた宿よりも交通の便がいいのに、廃墟になってしまっている。
目立つ場所にあるせいか、1階のドアや窓はことごとく木板が打ち付けられ、完璧に閉塞されている。
木板で完全に塞いでしまうと関係者も出入りできなくなってしまうため、例え施錠されているにしても開口部がどこかにある筈だ。
人目につかないように建物を一周して、入口を探す。こうした時間も、また楽しいものだ。
1階ロビーの内部は、昼間でも真っ暗に近い状態だった。
1枚ずつ感度を変えて高感度撮影できるとは、便利な時代になったものだ。
廃墟を探索する時、こういう見取り図があれば大変便利だ。
ロビー裏の事務室は、大荒れの状態。
なぜかこれが地面に転がっていた。
上階へと歩を進める。
非常に事務的な感じのする食堂。
廊下はほどよい廃墟感が漂っている。
それに引き替え、客室内はとても綺麗な状態を保っていた。
さらに上へ。
湖畔のホテルH 2/3 へつづく
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