酷道352号 3/4
対向車に注意も何も、ぶつかるほどの速度を出せる路面状態じゃない。
また、仮に対向車が来ようものなら、どんだけバックしても対向できる場所など無い。
頼りないものの、かろうじて除雪されているため、滑りながらも進むことが出来た。
奥只見湖が見えた!
車を停め、雪の上を乗り越えて湖を見に行く。
通行止で諦めていたら、決して見ることの出来なかった風景。
これだから、酷道はやめられない。
さらに進む。山へ山へと向かって・・・
一面真っ白で、どこに道があるのか分からない。
通行止区間であるため、トンネル内の照明は消され、真っ暗だった。
トンネルの中には、先ほどと同じように、取り外された標識類が置かれていた。
そういえば、通行止区間に入ってかなり走っているが、一度も国道であることを示すオニギリ看板を見ていない。
このポールを見れば分かるとおり、オニギリ看板も全て取り外されているようだ。残念。
さらに進むと、前方でまさに標識を取り外す作業が行われていた!
そう、この作業のために、車一台通れる幅だけが、除雪されていたのだ。
行く手を阻むトラックを回避できるような道幅は無いし、トラブルを避けるため、ここは引き下がった。
ひたすらバックで戻り、標識類が置かれていたトンネル内で、何とか方向転換に成功した。
引き返す頃には、もうすっかり日も高くなっていた。
酷道352号はこれでお終いだが、すんなり引き返す前に、行きたい場所が出来てしまった。
酷道352号 4/4
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