酷道388号 1/2
読み物の書籍『酷道を走る』(彩図社)の取材を兼ねて、とらさんと二人で遠征していた。
前日に四国の酷道を巡った我々は、国道フェリーに乗って九州に来ていた。
前々日の夜に岐阜を出発して以来ほとんど走り続けていたが、束の間の休息をとって、まだ日も昇らないうちに酷道388号に繰り出した。
この酷道388号は大分県佐伯市から熊本県湯前市に至る全長229.1キロの国道で、宮崎県と熊本県との県境付近が激しい山道の酷道区間となる。
市街地から山間部に入ると、早速道幅が狭くなった。
天候の悪さも相まって、ほぼ真っ暗な状態。
夜明け前の酷道を、とらさんのインプレッサで突き進む。
少しずつ空が明るくなってきた。
ここで自動車学校の送迎車と行き違う。付近に民家などない。
こんな時間から、いったいどこまで迎えに行くというのだろうか・・・
1キロ先で2トン車以上は通行止となるようだ。
ここから先、2トン未満の車しか通行できない。
「絶対に通行しないで下さい」というあたりに、ガチさを感じる。
路面の状態も急に悪くなった。
右に分岐する道と、状態に大差はない。
ふと気になった車窓の風景、傾いた吊り橋。
普通に1車線の道が続く。
酷道388号2/2 へつづく
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